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Media Spice!
松木直也のマイイートロード
 *** No.26


皆さんもうご存知と思いますが、今年3月吉日、こぶ平さんが
九代目林家正蔵を襲名いたしました。
そこで今回は、襲名披露興行で大変お忙しいなか時間をさいていただきました。
初夏に似合う、ジャズとお酒のお話をお楽しみください。

 林家こぶ平改め林家正蔵さんは、ここ数年間、テレビにいちばん出ている落語家である。彼のまわりに集まる子供たちは親しみをこめて「こぶちゃん」と呼ぶ。僕は20代の頃から何かと取材させていただているが、いつだかあるバーで大きな氷の入ったスコッチを飲み、その氷のかたちがヒマラヤに似ていて、自身がヒマラヤを見たときの感激を語ってくれたことがある。目をきらきらとさせ、出逢った人のこと、食べ物の話は食通だけに面白く、また、スコッチを口にする表情は紳士的な大人になっていく予感をさせた。語り口はおだやかだけどどこか茶目っ気たっぷりの人、人気の秘密が分かった。
 さて、7〜8年ぶりにお会いした。襲名披露興行という大変な時期、新宿の末広亭では朝10時からお客様が並んでいる。
 襲名披露をなさった今のこころのうちをお伺いしてみた。
「40歳になってやっと引き出しに、いろんなものが入っているようになりました。例えば男と女の情とか、家族に対する情とか。それはお陰様で落語だけをやっているのとは違った経験をさせていただいたからだと思ってます。いろんな人に助けられたり、冷たくされたり、だまされたり。手を取り合って泣いたりとか、いろんなものが”しまえて“きたのかなと。正直、僕は正蔵を継ぐなんてまったく思ってもいなかった。こぶ平っていう名前を大きくすればそれでよし。うちの親父を見ていてそれがかっこよかったんですもん。まさか自分が、ですね。でも、今は背負った重たさはないですよ。楽しんでます。気が付いたら前向きに前向きになっていました。明るく一生懸命という親父の生き方を踏襲しているからですかね」
  祖父は七代目林家正蔵、そして父は昭和の爆笑王林家三平。名門の出、サラブレッド。しかし、だからと言って甘い世界ではない。むしろより厳しいのではないか。
「落語ってどんなに稽古してもちょびっとしかのびないんですよ。逆に稽古しないとずるずるって落ちていっちゃう。これから10年間でみっちり仕込みの時期に入って、まぁ50歳からかなって。それまではじっとやってみようと思います。50歳になっても同じことを言っていると思う。60歳まではみっちりやりますって。結局死ぬまでみっちりやってないと駄目なのかなという感じですね。さぁ、どうするんだいって、いつも自分に問いかけつつ日々を送っています」
 さて、正蔵師匠はジャズにとても詳しい。下町のバーでジャズを聴きながら一人で飲むことも多い。
 今回は正蔵師匠ならではの、初夏に楽しむジャズとカクテルの組み合わせを考えていただいた。すらすらと出てくる。「マティーニにはマイルスの……」などと話しているうちに、横浜の話になった。
「ジャズの老舗のバーが沢山あるっていうのは知っています。新宿も浅草もジャズが似合うかもしれないけど、でも、ジャズには海の向こうの遠くを眺めつつ、ああ格好いいなっていうスタンスがあるような気がするんですよね。僕は1950年代後半のハードバップ(ニューヨークの黒人ジャズ)というジャズが凄く好きなんです。それって潮の香りがするんですよ。その匂いを感じるのは日本では横浜と神戸、ジャズはやっぱり港町に限るなぁ」
 高座に上がる前にインタビューさせていただいた。取材が終わり丁寧に挨拶をし、寄席に向かう後ろ姿に孤高がゆえに漂う色気というものを感じてしまった。
 2005年春、林家こぶ平さんは九代目林家正蔵を襲名いたしました。

林家正蔵さん(はやしやしょうぞう)プロフィール

昭和37年、東京生まれ。高校入学と同時に落語協会所属。昭和56年二ツ目、昭和63年に真打昇進。平成15年、春風亭小朝、立川志の輔、笑福亭鶴瓶、柳家花禄、春風亭昇太らと「六人の会」を結成。また「東西落語研鑽会」を通して落語会の活性化につとめる。趣味はジャズ。執筆でも活躍。祖父は七代目正蔵、父は昭和の爆笑王、林家三平。

 

「ギムレットにはステラ・バイ・スターライト」






「STELLA BY STARLIGHT」
KEITH JARRETT TRIO "STANDARDS"

名曲です。もの凄く透明感があって、口当たりがいい割には、どこか尖っているところがギムレットにはぴったり。僕はギムレットならドライな感じの昔ながらのバーテンさんが作るオールドスタイルのギムレットが好きです。女性におすすめします。

オールドスタイルのギムレット
ハードボイルドの小説には欠かせないギムレット。レイモンド・チャンドラーの長編小説『長いお別れ』では、主人公が「本物のギムレットは、ジンとローズ社のライムジュースを半分ずつ、他には何も入れない」という台詞がある。



「ドライマティーニとマイルス」




「SO WHAT」
MILES DAVIS

マイルスのなかでもこの曲は好きなんです。もの凄く速い調子で、まるでジャックナイフで切りつけるような、そんな曲です。口のなかをピッと切り裂くようなドライなマティーニにぴったりではないでしょうか。

マティーニ
カクテルの王様。バーテンダーの数だけレシピが存在するともいわれるほど、多彩な顔をもっています。バーKCでは、ドライジンとベルモットを常温の状態で使用。決してドライすぎず、やさしい口当たりが特徴です。

「フローズンダイキリでサムシング・クール」






「SOMTHING COOL」
JUNE CHRISTY

彼女の代名詞みたいな曲ですね。心が火照っているから、冷たい飲み物を頂戴というようなニュアンスの曲。でもそれだけじゃない。ほろ苦いような、クールダウンさせたいんだけど、ホットな部分もあり、ダイキリにはこれです。

フローズンマンゴーダイキリ
1930年代、キューバで文豪ヘミングウェイが愛飲したとして知られる南国生まれのカクテル。当時行きつけのバーに通っては、砂糖抜きでダブルで注文するのが彼の流儀だったとか。フルーツそのものが最もおいしい状態であることが大前提。


「アイラ島のスコッチにはモンク」




「STRAIGHT NO CHASER」
THELONIUS MONK

直接すぎるけど、この曲はまさにアイラ島のウィスキーをストレートで飲んでいるような感じ。くせといい旨味といい、本当にぴったり。海の向こうの遠くを思いながらバーでスコッチを飲みながらジャズを聴く。横浜もいいですよね。

アイラ・モルトウィスキー
スコットランドの西、ブリディーズ諸島の最南端にあるアイラ島。島はウィスキー作りに欠かせないピートの原野が広がり、8つの蒸留所では、他にはない独特のスモーキーさを持つモルト・ウィスキーが作られています。

   


バーKC

関内にオープンしておよそ10年。馬車道から程近い裏露地にひっそりと佇む、横浜の隠れ家的バーである。
店内は、カウンター7席のみ。オーナー土本京史氏こだわりのセレクションによる、アナログのジャズやブルースが心地よく流れている。本質を求める大人の為の空間です。
フローズンダイキリは一年中あります。

横浜市中区住吉町6-74   TEL.045-212-2300
<定休日>日曜 
<営業時間>18:00〜2:00

林家こぶ平改め九代目林家正蔵襲名披露
特別落語名人会

■ 出演 林家正蔵、春風亭小朝、翁家勝丸 
■ 日替わり出演 林家木久蔵(5/15)
立川志の輔(6/4)
柳家花禄(5/15)
林家いっ平(6/4)

5/15(日)神奈川県民ホール
6/4(土)グリーンホール相模大野
開演13時30分 
S席4,500円 A席4,000円(各税込)

【お問合せ】アクセスTEL.045-201-9001

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