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Media Spice!
松木直也のマイイートロード
***No.41


空間プロデューサー 山本宇一さんの
「それぞれの秋、夜更けの楽しみ方」

1年でもっとも夜が長い季節を迎え、「いかにして夜更けを楽しんでやろうかしら」などとお考えの方、多かろうと思います。秋の夜長をさらに楽しく過ごすべく、今回は空間プロデューサーの山本宇一さんをゲストに、 パーティについていろいろ教えていただきました。近頃のパーティ事情や理想の空間などなど、いろんな発見があったのであります。

Photographs by Yukihito Hosono

空間プロデューサー 山本宇一さん  最近はひと言で「パーティ」といっても、実にさまざまなものがある。誕生日や記念日などのプライベートなパーティ、企業やブランドなどの社交的なパーティ、クラブやディスコで踊って飲んでのパーティ……。さらにさらに、この広い世界には、「えっ!?」と耳を疑うようなパーティも。例えば、イギリスで開催されたという「水中ディナーパーティ」。なんでも、紳士淑女が正装でプールに飛び込み、プールの底に置かれたテーブルでフルコースを食べたそうだ(ギネス記録に挑んだらしい)。また、子犬が社会性を身に付けるための「パピーパーティ」なんてものも、欧米では当たり前らしい。 まあ、子犬たちがどうかまでは分からないにしろ、少なくとも我々人類は「パーティ」という言葉にめっぽう弱いワケで、その結果、今やパーティと名の付くものがあちらこちらに氾濫しているのだ。そんな中で、今後私たちはパーティをどのようにして楽しむべきなのだろうか?山本宇一さんにお伺いした。
  「最近は、パーティに行けば必ずといっていいほどモノが売られていたり、あるいは何かを宣伝していたりと、コマーシャル的なものがすごく多くなりましたね。でも、パーティってそういう出し物が楽しいんじゃなくて、人と出会ったりとか、たくさんの人の中に自分の身を置くという空気感が楽しいんだと思います。主催する側と呼ばれる側、お互いの顔がちゃんと見えていて、人と人とが有機的に繋がっていく。それがパーティの醍醐味ですね」
  空間プロデューサーとして第一線で活躍している宇一さんは、いわば人をワクワクさせたり喜ばせたりするプロ。また、今年4月にオープンした「新丸の内ビルディング」の7F「丸の内ハウス」の総合プロデューサーでもある。
  ちなみに今回は、その「丸の内ハウス」でお話をお伺いしたのだが、このフロアは宇一さんのアイデアが見事にかたちになっていて、すごく面白い。
  「これまでの商業施設は、できた瞬間にもう完結してるんですよね。でも本来、街やお店っていうのは、使われていくことでだんだん進化していくもの。だから『丸の内ハウス』も、使われていくことによって作り手の思いと使い手の思いがキャッチボールされて、どんどん成長していけばいいなと思っています」と宇一さん。フロアを生き物にしてしまったというワケだ。
  まだ行ったことのない人はぜひ足を運んでいただきたいところだが、話を戻して、では、パーティをするにはどんな空間が理想的なのだろうか?
  「もっとも重要なことは、そこが自分にとって居心地がいいかどうかということ。強引な寄せ集めでいろんな人たちがいて、目線がガチャガチャしている中に身を置いてもあまり居心地はよくないですよね。それより、本当に目線やテンションが合った人たちの中に身を置いているほうが全然気持ちがいいですし、そういう空間でこそ、自然と出会いなども生まれるんですよ」
  確かに、どんなに立派な空間であれ、強引に名刺交換しなきゃいけないようなパーティは疲れる。居心地のいい空間は気の合う仲間ありき、なんですね。
  ところで、宇一さんご自身は、今後どのようなパーティがあったら面白いと考えているのだろう。
  「たまにパーティに行って強い刺激を受けるよりも、心地いい刺激が日常的に続いているほうが楽しいんですよね。強い刺激はすぐに飽きちゃうんで。だから本来は、インビテーションを作ったり、あるいは日にちを決めてピンポイントでパーティをするんじゃなくて、毎日がパーティ、みたいなね。そして、それがだんだんパーティですらなくなって、最終的には街の見慣れた風景になっていく。そんな状態になるのがいちばん理想的ですね」
  なるほど、なるほど。なんとも素晴らしい考えじゃありませんか。パーティの多いこれからの季節、みなさんもぜひ参考にしてください。
  ただし、「よし、じゃあ早速パーティしようじゃないか!」なんて慣れないことするのは事故のもと。あくまで刺激はほどほどに。
 
PROFILE
山本宇一さん プロフィール
1963年東京生まれ。97年、オーナー兼プロデューサーとして駒沢に「バワリーキッチン」、2000年には表参道に「ロータス」を開業し、東京のカフェブームの仕掛け人として知られる。その後もカフェを中心にさまざまな空間をプロデュース。さらに、今年4月にオープンした「新丸の内ビルディング」7F「丸の内ハウス」の総合プロデュースを手掛けるなど、その活躍は幅広い。


パーティメニューも充実の「丸の内ハウス」(直径18cm高さ3cmのパイ皿1台分)

前菜五種盛り合せ a.前菜五種盛り合せ
彩りも鮮やかな前菜の盛り合せは、パーティには欠かせないメニューのひとつ。1杯目のドリンクをオーダーするとき、一緒に注文しておくべし。1,800円
うなぎときゅうりの冷製 b.うなぎときゅうりの冷製
どう見てもチャーシューに見える「うなぎときゅうりの冷製」は、話題づくりにもってこい。「コレ、何だと思う?」なんてところから会話を始めていきましょう。900円
海老の塩茹で c.海老の塩茹で
シンプルな「海老の塩茹で」は、もちろんビールにも合うし、オシャレにカクテルなんかもいい。1,500円(Mサイズ)
海老が6尾のLサイズ(2,000円)もあり。
車海老のマヨネーズソース焼きそばパン d.車海老のマヨネーズソース焼きそばパン
これはかなりユニーク。味わい、ディテールともに非の打ち所がない、まさにパーフェクトな逸品。パーティでは主役級の活躍が期待できます。1,000円


オリジナルカクテルを楽しんじゃう。

カシスクーラー バレンシア ノア フロリダ チャイナキッス
左から
ライチの香りが特徴的なディタとオレンジのまろやかな甘さが広がるコアントロー、さらにレモンジュースとクランベリージュースを使ったカクテル。秋の夜長によく似合う。
チャイナキッス 750円

サザンカンフォートとアマレット、ハニーシロップ、パインジュースを使ったカクテルは、とっても飲みやすいので女性にもおすすめ。
フロリダ 750円

「アダルト・オンリー(成人向け指定)」を意味するプレミアムリキュールX-RATEDやライムジュースなどを使用。遊び慣れた大人を刺激、刺激。
ノア 750円

アプリコットブランデー、アンゴスチュラビター、レモン&オレンジジュースを使用。ちなみに、レモンジュースは毎朝お店で搾ってます。
バレンシア 750円

カシスとタンカレージン、そして自家製のレモンジュースとソーダを使った爽やかな味わい。上にはこれまた自家製のベリージャムが。
カシスクーラー 750円

SO TIRED

SO TIRED

東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング7F
TEL.03-5220-1358

<営業時間>
月〜土 11:00〜28:00(L.O.27:15)
日祝連休最終日 11:00〜23:00(L.O.22:15)
無休

※今回紹介している料理&カクテルは、すべて「SO TIRED」のメニューです。



【松木的オススメShop】

パーティでもし料理やお酒にこだわるのなら、当然食器にもこだわらないといけないワケでして、ということで、今回ご紹介するのは横浜・白楽にある「プチノエル」。店内には1940年代〜のファイヤーキングや1930年代〜のディプレッショングラスの食器などがいつもキレイに並んでいる。また、食器だけでなく、マニアにはたまらないミリアム・ハスケルのコスチュームジュエリーなんかもさりげなく置いてあったりする。値段も割とお手頃で、インターネットからも購入できますよ。

Petit Noel(プチノエル)

Petit Noel(プチノエル)
横浜市神奈川区六角橋1-15-12
TEL.045-432-8359

<営業日>木・金・土・日曜日
<営業時間>12:00〜19:00
http://petit-noel.com

Petit Noel(プチノエル)

食器はオーナーの江種さんがアメリカで買い付けるこだわりの品々。光が差し込んで“いい感じ”。
Petit Noel(プチノエル)

棚にズラリのファイヤーキング。「バーガーキング」など、お値打ち品もあり。
Petit Noel(プチノエル)
テーブルの上にはカラフルな30年代モノのディプレッショングラスが。
 
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