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Media Spice!
松木直也のマイイートロード
***No.52


プロデューサー 河内一作さんの
「旨い料理と、旨いお酒の、大人の夜遊び物語」
The Producer,Mr.Issaku Kawauchi's guidebook to delicious wining and dining,'Going Out On The Town at Night for Adults'.

今回のゲストは、1970年代後半から東京・港区あたりの
“夜遊び”を先導し続けている飲食店プロデューサー・河内一作さん。
お酒と料理のおいしい組み合わせや、お酒を飲みながら聴きたい音楽、
さらに最近の夜遊び事情など、いろんなことを教えてもらいました。


写真:石井 裕之

プロデューサー 河内一作さんの「旨い料理と、旨いお酒の、大人の夜遊び物語」


 霞町(現在の西麻布)の『クーリーズ・クリーク』や代官山の『スワミ』、青山の『カイ』など、常に時代を象徴するレストランやバーを手掛けてきた河内一作さん。

  1980年代、これらの東京のお店はミュージシャンやコピーライター、カメラマン、雑誌の編集者、スタイリストなどが集まる“溜まり場”であり、音楽や映画、ファッションのことなど、聞こえてくる会話も刺激的だった。また、顔を出せば必ず気心の知れた仲間がいる、そんな親密で濃い雰囲気も持っていた。

  実は私も、一作さんのお店に毎日のように通っていた。それは、文章を書く一作さんの担当編集者だったからだ。

  昔の話はさておき、このコラムで「お酒と料理」をテーマにしようと思ったとき、一作さんの顔が頭に浮かんだ。なぜかというと、まだ私が横浜にいた頃(今は鎌倉に引っ越しました)、何度かお会いし、料理とお酒にまつわるいろんな話を聞いたからである。そのときのことを思い出して、3つにまとめてみた。@一作さんはかなりの島好きで、国内はもちろん、ハワイやジャマイカ、バリ、ジャワ、スマトラ、バンコクなど、いろんな場所で相変わらずお酒と料理を楽しんでいたA一作さんは名バーテンダーでもあり、相変わらずこだわったカクテルを作っていたB彼は相変わらず凄くモテていた。モテる男は、旨い料理と旨いお酒を知っている。

  ということで早速、今年4月に一作さんがオープン(復活)させた新生『クーリーズ・クリーク』へ。 このお店は1階・2階がレストラン、そして3階は一作さんが「趣味でやってる(笑)」というバーになっていて、とても居心地がいい。また、料理は、実際に西麻布でレストランを営んでいた綾塚滋夫シェフが腕を振るう四川料理が楽しめる。

「昔はビルの地下とか、そんな感じのところでずっとお店をやってたけど、10年ぐらい前から、古い一軒家をリノベーションしてお店をやりたいって思うようになった。それと、今までのお店って“お祭りの場所”というか、派手なステージだったんだよね。音楽とかファッション的なエッジがあって『カッコよけりゃいいじゃん』みたいな考えでやってたんだけど、そこがレストランとして成立していたかっていうと、そうは思わない。でも、レストランって銘打つからには、“食べ物”という部分をちゃんとやっていきたいと思うようになった。大人になったんだね(笑)」

  ではでは、一作さんおすすめの“お酒と料理のベストマッチング”を教えてもらいましょう。 全5パターンご考案いただいたのだが、「四川麻婆豆腐」と「カイピリーニャ」など、「ナニナニ?」と思わず身を乗り出してしまうような組み合わせもあり、凄く面白い。
「四川麻婆豆腐のガツンとくる辛さには、ライムをガツンと搾ったブラジルのカイピリーニャ。これが凄く合うんだよ」と一作さん。
  また、「海老の四川炒め」と「マンゴーダイキリ」は、お酒が苦手な人にもおすすめ。

  さて、最後に一作さんに、30年という時を経て『クーリーズ・クリーク』を復活させた理由を伺った。

「ライブもできて、ちょっと大きめのキャパでお店をやりたいっていう思いは以前からあった。でも『クーリーズ・クリーク』っていう名前にするかどうかは、最後まで迷った。もう一回同じ名前を使っても“あの頃はよかった”みたいな、昔を追いかけてるような店にしたくはなかった。まったく新しいかたちで踏みだして、これから育てていける店にしたいなと。あと、この名前を聞いてやってくる連中っていうのは、みんなもう歳とってるんだよ(笑)。だから、ここには当時を知っている人ばかりじゃなく、知らない若い世代にも来て欲しい。それにより、この場所でまた新しい何かが生まれるんじゃないかな」

  さらに、一作さんはこう続ける。

「今の時代は、インターネットでお店の情報を全部得られるから、嗅覚ってものが必要なくなっちゃった。昔ってさ、人から聞くか、自分で行ってみなきゃ情報が得られなかったから、怖々遊んだりとか、自分で判断して入って痛い目にあうことも多かった。でも、そうやってハナが利いて成長していったんだよね。やっぱり、今の若い人たちにも、そういう経験をして成長してもらいたいね」
  酒場には、人生のスパイスとなる材料がたくさんある。旨いお酒と料理があり、いい音楽があり、出会いがあり、会話がある。そのひとつひとつが物語となり、そして財産となっていく。あー久しぶりに、湘南にあったカフェ『ブレッド&バター』のことなんかも思い出してしまいました。

  さあ、季節は1年でもっとも夜が長い秋。思いの方にコクッちゃったりして、アイラブユーでゴーサイン!

PROFILE
河内一作さん
1952年山口生まれ。獨協大学中退。1979年に霞町にオープンした『クーリーズ・クリーク』を皮切りに、数々のレストランやバーを手掛け、現在は白金にある『アダン』『クーリーズ・クリーク』、渋谷の『アダン・オハナ』のオーナーを務める。お酒と音楽、国内外の島をこよなく愛する文筆家であり、名バーテンダーでもある。現在は雑誌『KINARI』に『はらいそ』を連載中。

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お酒を飲みながら聴きたい名曲だぜ!

ちょっと酔っぱらってきたとき
サントラ/『ホノカアボーイ オリジナル・サウンドトラック』の中の『つきのにじ』(青柳拓次) サントラ/『ホノカアボーイ オリジナル・サウンドトラック』の中の『つきのにじ』(青柳拓次) チャーリー・ヘイデン/『ファミリー&フレンズ-ランブリング・ボーイ』の中の『スピリチュアル feat.ジョシュ・ヘイデン』 チャーリー・ヘイデン/『ファミリー&フレンズ-ランブリング・ボーイ』の中の『スピリチュアル feat.ジョシュ・ヘイデン』

かなりいい調子になってきたとき
サンディ−・ウィズ・ザ・ココナツ・カップス/『サンディ−・ウィズ・ザ・ココナツ・カップス』の中の『真夏の果実』 サンディ−・ウィズ・ザ・ココナツ・カップス/『サンディ−・ウィズ・ザ・ココナツ・カップス』の中の『真夏の果実』 オムニバス/『KUROちゃんをうたう』の中の『What A Wonderful World』(西岡恭蔵) オムニバス/『KUROちゃんをうたう』の中の『What A Wonderful World』(西岡恭蔵)
パティ・スミス/『トゥエルヴ』の中の全部(特に『ヘルプレス』) パティ・スミス/『トゥエルヴ』の中の全部(特に『ヘルプレス』)    

完全にできあがって記憶がなくなりそうなとき
ラウンジ・リザーズ/『ビッグ・ハート(ライブ・イン・東京)』の中の『パンチ・アンド・ジュディ・タンゴ』 ラウンジ・リザーズ/『ビッグ・ハート(ライブ・イン・東京)』の中の『パンチ・アンド・ジュディ・タンゴ』 トーキング・ヘッズ/『リメイン・イン・ライト』の中の全部 トーキング・ヘッズ/『リメイン・イン・ライト』の中の全部
オムニバス/『細野晴臣ストレンジ・ソング・ブック Tribute to Haruomi Hosono 2』の中の『幸せハッピー』(ダブル・フェイマス+二階堂和美) オムニバス/『細野晴臣ストレンジ・ソング・ブック Tribute to Haruomi Hosono 2』の中の『幸せハッピー』(ダブル・フェイマス+二階堂和美) 大西ユカリと新世界/『昭和残唱』の中の『八月の濡れた砂』 大西ユカリと新世界/『昭和残唱』の中の『八月の濡れた砂』
ネヴィル・ブラザーズ/『ライヴ・オン・プラネット・アース』の中の『ワン・ラヴ』 ネヴィル・ブラザーズ/『ライヴ・オン・プラネット・アース』の中の『ワン・ラヴ』    

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お酒と料理のベストマッチング ベスト5


1
「前菜盛り合わせ」+ 「モヒート」
「前菜盛り合わせ」+ 「モヒート」
クラゲや白菜の甘酢漬け、チャーシュー、蒸し鶏がキレイに並べられた「前菜盛り合わせ」には、スペアミントの刺激が香り立つ「モヒート」がベストマッチ。ちなみに、「モヒート」は作家のアーネスト・ヘミングウェイが愛飲していたことでも有名です。
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2
「四川水餃子」&「銀絲捲(揚げむしパン)」+「白ワイン」
「四川水餃子」&「銀絲捲(揚げむしパン)」+「白ワイン」
「四川水餃子」は、ピリッと辛いゴマダレが特徴。餃子だけで食べてもモチロンおいしいですが、揚げむしパンを餃子のタレに付けて食べると「こんな楽しみ方もあったのネ!」という感激があります。「白ワイン」とともにぜひ。
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3
「地鶏の油淋童鶏」+「瓶だし紹興酒のお試しセット(12年&15年)」
「地鶏の油淋童鶏」+「瓶だし紹興酒のお試しセット(12年&15年)」
“油淋”とは、「油をかける」という意味。高温の油をかけながら丸ごとの地鶏を皮パリパリ、中ジューシーに仕上げた「油淋童鶏」と「紹興酒」は、言うまでもなく相性バツグン。飲み比べできるのがウレシイ。
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4
「四川麻婆豆腐」+「カイピリーニャ」
「四川麻婆豆腐」+「カイピリーニャ」
伝統的な中国料理「四川麻婆豆腐」に、ブラジル伝統のカクテル「カイピリーニャ」を合わせるという「さすが、一作さん!」な組み合わせ。山椒たっぷりの“ガツン”とシビレるような辛さと、ライムをたっぷり搾ったブラジルらしい“ガツン”と爽やかな味わいが非常によく合う。ただ、調子に乗って食べ過ぎ、飲み過ぎると、翌朝にも“ガツン”があります。
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5
「宮保
仁(海老の四川炒め)」+マンゴーダイキリ
「宮保 仁(海老の四川炒め)」+マンゴーダイキリ
お酒が苦手、という方は…
“宮保”とは、唐辛子を炒めて香りと辛みを油に移し、その油で素材を炒める調理法のこと。唐辛子の香りをしっかりまとった海老や野菜が口の中をピリリと刺激し、冷たーい「マンゴーダイキリ」の甘みが、喉から胸のあたりへスーッと伝っていく…。コレは旨いっしょ!
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私たちが作りました
料理を作ってくれたのは、もともと西麻布の中国料理店『シャオリー』で腕を振るっていた綾塚滋夫さん(写真左)。一作さんに誘われ、現在は『クーリーズ・クリーク』の料理長を務める。「皆さんにお会いできるのを楽しみにしています」。また、見た目も美しく、おいしいカクテルを作ってくれたのは、青柳元大さん(写真右)。バーテンダーの仕事は『クーリーズ・クリーク』が初めてだという。「奥が深くて、とても楽しい仕事です」。
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横浜(神奈川)エリアの夜遊び事情(1970年代〜現在) 


1972年 日本初のカフェバー『アロハカフェ』が本牧にオープン。

1973年 本牧にディスコブームの先駆けとなる『リンディ』がオープン。「フリーチャチャ」と呼ばれる独自のステップが生まれた。

1976年 湘南にカフェ『ブレッド&バター』がオープン。東京からミュージシャンやモデル、ファッション関係者などが詰めかけ、湘南のビーチ・カルチャーを確立させた。

1982年 新山下の『バンドホテル』敷地内にライブハウス『シェルガーデン』がオープン。当時、横浜を代表するさまざまなミュージシャンがこのステージに立った。

1987年 『横浜ベイサイドクラブ』が新山下にオープン。ウォーターフロントブームが巻き起こる。

1995年 元町にNYをイメージしたクラブ『ハーデス』(現『ロゴス』)がオープン。 HIP HOP・R&B・SOULを中心に曜日ごとに変わるというスタイルで、毎週末500人以上という動員数を記録した。

2007年 野毛にジャズバー『野毛ジャンク』がオープン。『ドルフィー』『ダウンビート』などの老舗とともに、“JAZZの街”としてさらなる盛り上がりを見せる。




『クーリーズ・クリーク』に注目!


クーリーズ・クリーク

1980年代前半に霞町でトレンド急先鋒のバーとして数々の伝説を生み出した『クーリーズ・クリーク』が、30年の時を経て白金にオープン。「30年前の『クーリーズ・クリーク』で店長だった宮川賢左衛門と、チーフバーテンダーだった俺がいるっていうだけの話。30年後の『クーリーズ・クリーク』は、当時とは全然ちがう『クーリーズ・クリーク』としてスタートしました」と一作さん。3階建ての落ち着いた空間の中で、おいしい四川料理が味わえます。

<住所>東京都港区白金1-2-6
<電話>03-6459-3313
<営業時間>18:00〜深夜2:00(フードL.O.23:00)月曜定休


やっぱり『クーリーズ』はニューウェーブ。
『クーリーズ・クリーク』では、ときどき上質なアコースティック・ライブが開催され(さすがに昔みたいにパンクやレゲエで飛び跳ねたりはないけどね)、また、2ヶ月に一度個展が開催されたりと、さまざまなイベントも用意されている。ちなみに、今回取材でお邪魔したときには、写真家の芝田満之さんの個展が開催されていました。

クーリーズ・クリーク
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