知り合った人と自然に打ち解ける街です

LivingAnywhere Commons伊豆下田を利用して下田を拠点に 藤井 瑛里奈さん
角田 尭史さん
中川さん

ワーケーションの広まりとともに利用者を増やしているのが、造船会社の社員寮をリノベーションした居住スペースと、イベントやワークショップのできるコミュニティスペースからなるLAC伊豆下田です。LACは、LivingAnywhere Commonsの略。“どこにでも住める”と意識すると、新たな生き方を見つけることもできます。
藤井瑛里奈さんは、LAC伊豆下田を利用したことがきっかけとなり、下田で起業しました。
「大学卒業後、埼玉でフリーランスのデザイナー、カメラマンをしていたのですが、2020年7月からここ(LAC伊豆下田)を拠点とするようになり、10月に会社を設立しました。会社名は株式会社しもズブ。“下田が好きになり過ぎて、ズブズブはまる”という意味です。会社が目指すのは、しもズブになる私たちのような人を増やすことで、具体的には、下田の魅力を発信したり、下田の人材不足を解消するためのコーディネートをしたりしています。下田は歩いてまわれるくらい街がコンパクトなので、人と人とのつながりが強く、仕事が横に広がっていくのがいいですね。知り合った人と、自然になんとなく打ち解ける街です」
角田尭史さんはLAC伊豆下田で藤井さんと知り合い、しもズブの設立に参画しました。ベンチャー出版社などに勤務後、移住支援サービスのスタートアップ企業に参画し、同時にLAC伊豆下田のユーザー第1号として2019年11月から下田で暮らしています。
「最初のうちは広いスペースを独り占めでした。でも、7月から8月にかけて利用者がいっぱいになり、なかには予定よりも長く滞在する人や、リピーターになる人もいた。それを僕なりに咀嚼してみると、下田がその人たちにとっての居場所になっているのかな、と。すごいことに思えて、“しもズブ”という言葉が生まれました」
LAC伊豆下田でリモートワークをする人も増えています。東京の不動産ポータルサイト運営会社にディレクターとして勤務する中川さんもそのひとりです。
「会社の仕事とは別に、舞台の演出をしています。それがコロナ禍によって、劇場を借りると収支が見合わなくなり、空き倉庫を探していたんです。あるとき、下田に面白い倉庫があると知って来てみると、倉庫のオーナーである建築会社の方は、初対面の私を娘のように歓迎してくれました。最初はワーケーションではなかったのですが、LACにいる人たちもすごくあたたかくて、会社の仕事をもってくるようになりました」
LAC伊豆下田では、多くの人が“新しい居場所”を見つけています。

LivingAnywhere Commons伊豆下田

岩手県・遠野、沖縄県・うるまなど全国13拠点(2021年3月現在)に展開するLACのひとつ。伊豆急下田駅から徒歩3分のコミュニティスペースと同6分のレジデンススペース(居住スペース)で構成される。レジデンススペースは個室の居住部屋が多いのが特徴で、屋上からの眺望も魅力。個人は月25,000円、法人は月50,000円/2ID、100,000円/4ID、250,000円/10IDの会費で、全国の拠点を日数制限なしで利用できる。詳細はHPをご覧ください。

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